デザイン実技 II-1 鋳造初級

前半課題 

担当教員:瀬田哲司

自刻像(片面レリーフ)

生型(砂型)で自分の顔をモチーフとしたレリーフを制作します。

抜け勾配をちゃんとやってないとできません。素材はアルミニウムです。

後半課題

銀精密鋳造

銀で精密鋳造をします。「真空加圧式」の特性を活かし、スプルーワックスで制作した蝋型を鋳造します。

抜け勾配、重力方向の湯道つけなどの縛りがありませんので自由で繊細な形態が鋳造できます。

精密鋳造について

名古屋芸術大学では「吸引式」「真空加圧式」の二種類の精密鋳造を採用しています。

両者の違いを下記の表に纏めました。

 

吸引式

真空加圧式

型の高さ

制限なし

11.5cmまで

地金の量

多め

銀で270gぐらいまで

地金

◎アルミニウム(無垢でもよい)

◯銀(酸化しやすい)

× ブロンズ

◎銀 

◎ブロンズ(亜鉛/鉛の入っていないもの)

◯アルミニウム(軽いので入りにくい)

湯道の付け方

重力方向に沿って流れるように設計する

“引け”を考慮して太めの湯道にする

重力に逆らっても良い、圧力が全体に伝わるように設計する

湯道を作品よりも丈夫にしすぎないこと

型を作る際に気をつけること

底の部分の縁を綺麗にすること

(凸凹になっていると吸引が効かない)

蝋型と底面の間を2cm以上空ける

(薄いと底が抜けることがある)

 

・湯道設計の考え方

湯道設計において吸引式、真空加圧式両方に共通する湯道の考え方として、トラブルが起きた場合に作品にではなく湯道の部分に変形がくるように設計する。金属が冷えて固まる際には何らかの変形が起こるので

”引け” “割れ” “ヒビ”などの問題が湯道部分に起こるようにする。

 

造形用ワックスの種類について

 

ハードワックス

直方体、チューブ状などの固まりから削り出して造形する。  

 

ソフトワックス

手で変形させて造形する。シート状、棒状などがある。

 

スカルプチャーワックス

ソフトワックスの一種、粘土のように造形できる。

 

型取り用ワックス

熱を加えて液体状にして型に流し込んで整形する。

ゴム型でワックスインジェクションを用いる場合は専用のワックスを使用する。

 

スプルーワックス

湯道用のソフトワックスだが、造形用としても使用できる。